トピック

50円のコスト削減と100円の値上げでは、どちらが儲かるか

このタイトル。一見簡単そうで、考えれば考えるほど難しくなる問いだと思いませんか。いよいよ10月5日、餃子屋と高級フレンチシリーズ第四弾となる本書が店頭に並びます。主人公は、矢吹由起に代わり大学生の菅平ヒカリが登場します。お話もよりわかりやすくなりました。

本書の説明に変えて、あとがきの一部を抜粋します。

「本書は「餃子屋と高級フレンチ」の続編です。「餃子屋」は、父親の急逝で突然アパレル会社を継ぐことになった矢吹由起が、安曇のレクチャーを受けながら、管理会計を駆使して会社の再建を果たしていくストーリーでした。この中で、由起は安曇に「利益って何でしょうか」と質問します。これに対して安曇は「売上げと費用の差額概念であって手にとって確かめることことはできない。このことが、会計を謎にしている」と答えています。会計を学んだ人たちには、あまりにも当たり前の利益概念が、実は会計そのものをわかりにくくしていることを、安曇はさまざまなメタファーを使って説明したのが、「餃子屋」でした。

 

利益とは何か。利益を増やすことがビジネスの目的になり得るのか。そして、管理会計は経営の役に立つのか。これらは、会計に対する古くて新しい問いなのです。

 

本書は同じ問いを、「餃子屋」よりやさしく、そしてより深く掘り下げてみました。

 

本書の根底に流れる思想は「ドラッカー理論」です。ビジネスにとって大切なのは、会計期間をブツブツに切り刻んだ瞬間的な「利益」ではなく、長期的に安定した利益(現金)をもたらす顧客を創造することです。

中略 

ドラッカーは「事業の目的は顧客の創造である。買わないことを選択できる第三者が、喜んで自らの購買力と交換してくれるものを提供することである(創造する経営者 第6)」と言っています。ところが、現実は「顧客の視点」と口では言いながら、結局のところ、多くの経営者たちは「会社内部の視点」でしかビジネスを見ることができずに、失敗を繰り返すケースがあとを絶ちません。その理由はどこにあるのでしょうか。本書は、この答えをドラッカー理論と管理会計手法を使って、主人公の菅平ヒカリの目を通して考えてたものです。

 

本書を読み終えた皆さんが、ほんの僅かでも管理会計実務、あるいは管理会計の勉強に役に立ったと感じていただけたとしたら、著者として幸甚というほかありません」